2010年度 社団法人 日立青年会議所


副理事長方針

 
 

副理事長

赤城 久弥

 

 現在の私たちを取巻く環境は本当に慌ただしく変化し、ますます混迷の度を増してきています。

財政悪化、少子高齢化、食の安全問題、偽装問題や隠ぺい等、一昔前では考えられないような無差別殺人など、暗いニュースが飾る日々が多く、『厳しい時代』へと移り変わっているように感じられます。一つ一つの問題点を挙げていくと、様々な問題がありますが、これら全て共通して言える事は、日本人として、人間としての心の豊かさが失われ、『他人は他人』『見つからなければ良い』『自分さえ良ければ・・・』といった自己中心的な考えや、良い事、悪い事の判断力の低下、相手に対する思いやり、他人や社会に対する無関心がこの日本で起こっている数多くの社会問題となっている一つの要因ではないでしょうか。そんな時代だからこそ、私たち(社)日立青年会議所は率先して諸問題を正面から受け止め、英知と勇気と情熱を持って変革に向けて行動しなければなりません。

 青年会議所は、志を同じくする者が一つの目的に向かって団結し、様々な困難を共に分ち合い乗り越える事で多くを学ぶ場であると思います。現に私たちは、青年会議所の名のもとに数々の事業を行ってきました。地域や国のかたちを考える事業、未来を担う子ども達に係わる事業、私たち自身の事業等、非常に多岐にわたるものであります。

しかし、こうした事業は、それ自体が本来の目的ではなく、その活動を通じて次代を考える事こそが、私たちに課せられた使命だと思います。

 

2010年度()日立青年会議所、理事長が掲げるスローガン『独立自尊』〜強いJAYCEEが強い社会を創る〜のもと、()日立青年会議所一人ひとりが、一つの目標に向かってお互いの立場を尊重し、決して衝突から逃げずお互い本気で語り合い、共に手を取り合って進み、自分自身に誇りをもって、JCにしか出来ない事は何か、地域の皆様に何を求められ、何が必要かを議論してく事が、強いJAYCEEが強い社会を創ると同時に、組織力強化へと繋がっていくと思います。

 

また本年は、()日立青年会議所から日本JC議長を輩出し、また多くのメンバーが各方面に出向します。日本JC議長として経験する事を通して私たちも様々な事を学べ、出向する事により、人との出会い、豊富な知識の習得など、()日立青年会議所の中だけでは味わえない貴重な経験が出来るチャンスだと思います。出向したメンバーが胸を張って活動出来るように一年間サポートして参ります。

 

最後に、私たちは一人で生きているのではありません。家庭の愛情によって育てられ、社会を構成する様々な人達のお陰で、この青年会議所活動を続けていられる事に改めて感謝し、理事長所信にある「知識を持って見識と成し、見識を持って胆識と成す」最大限の知識を活用し、最善の見識を見極め、見識に裏づけられた胆識を磨きながら、大きな責任感と和を以って率先して行動しましょう。

 

皆様の温かいご支援とご協力を宜しくお願い致します。