次世代未来室運営方針
次世代未来室担当副理事長
藤田 竜哉
文部科学省では現在の日本の若者・子供たちは、他者への思いやりの心や道徳心が低下傾向にあり、諸外国に比べ自尊感情が低く、将来の夢を描けない傾向にあると指摘しています。
その要因として昔と比べ子どもたちに対して、社会や大人がきちんとした精神教育を真剣にしておらず、地域社会の交流が希薄になってしまったことで、他者や弱者を思いやる心、優しさや協調性、連帯性など、社会生活をするのに必要な人間性を自然に育める機会や場が非常に少なくなってしまったことなどが考えられます。
スポーツ発祥の地といわれるイギリスでは「グッドルーザー」という通念があります。「良き敗者」「潔い敗者は勝者と同じ」という意味で、英国騎士道では最も称賛される態度であり、今では忘れかけている精神論です。
前回のワールドカップで観客の日本人がスタジアムのゴミ拾いをして帰るということが話題になりました。「夢に挑戦した本人でも、応援している観客だとしても、結果はどうあれ、対戦相手や関係各所に敬意を表し、それを行動で示す」これこそまさにグッドルーザーの精神です。記憶に新しい今だからこそ大人である私たちによって子供たちにもその精神の大切さに気付かせてあげるべきです。
そこで、私たち次世代未来室では、子供たちが夢に挑戦できる場を提供することで、目標に向かって努力する意力を培い、仲間意識や責任感、思いやりの心、リーダーシップ、社会性といったものを育む情操教育に取り組んでまいります。
親(大人)の背を見て子は育つという言葉がございますが、まず私たちJAYCEEが手本となる背中を見せていきましょう。